乳がんの初期症状
乳がんの初期症状はどのようなものでしょうか?乳がんの初期はあまり多くの症状が出るわけではありません。でもご存知のように乳がんの初期症状の8割〜9割は、【乳房のしこり】に気付くことです。それ以外には、【乳房の痛み】や、乳頭からの【異常分泌】(片方だけ血液が混じっているなど)や、わきの下の【リンパ節が腫れ】てきたり、【乳首がただれ】たりなどがあります。また乳がんが進行して、皮膚の近くまで達すると乳房にえくぼのようなくぼみができることもあります。しかし、本当に初期の頃の乳がんの症状としては、あまり表に出てこなくて自覚症状がない場合が多いので、基本は定期的に乳がん検診を受けて早期に乳がんを発見することが大切です。
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乳房のしこりを発見したら!
では乳がんの初期症状に一番多い【乳房のしこり】を発見した時には、どのように対処したらよいのでしょうか?
自分で観察することから始めます。鏡を通して乳房をよく観察してみましょう。確認するのは、乳房の形、色、ひきつれ、くぼみなどです。両腕を上げてみると、くぼみやひきつれが強調されて、発見しやすくなるかもしれません。次に、指で触ってしこりを調べましょう。風呂に入った時などに石鹸をつけ、指先で小さな円を描くようにして、乳房を注意しながらくまなくすべらせてみてください。乳がんは特に外側の上部に出来やすい傾向があるので、そこを念入りに確認してみましょう。
もしも、石のような硬さのものに触れたなら、がん細胞の塊の可能性があります。だいたい5ミリ以上の大きさになると、自分の手でしこりとして認識できます。なぜ、石のような硬さの感触になるのでしょうか? それは癌がやや進行していって周囲の胸壁や皮膚組織にがんが癒着し始めているからです。ですから、しこりは動かなかったり、癒着した皮膚と一緒にちょっとだけ動く程度になります。この結果、しこりではなく、一方の乳房だけが硬く厚くなるという症状が発症して発見される場合もあります。
一方、キャンディーのグミのような感触がすることがあるかもしれません。つまり、まだ癒着していないので、皮膚の下で自由に動くこともできるわけです。その場合はかなり初期段階か悪性でない可能性が高いですが、自分で判断せず、速やかに専門医のいる「乳腺外科」や「乳腺科」などを受診して専門医に診ていただくことをお勧めします。
そして最後に、わきの下にしこりがないかどうか、乳頭から異常な分泌物が出ていないかどうかもチェックしましょう。 乳がんがわきの下のリンパ節に転移している場合、わきの下にしこりが出来ます。乳房にはしこりを感じなくても、わきの下のしこりを感じることがありえるので、乳房のチェックの際はわきの下も触ってみてください。
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